むかえにいかなくちゃ

だれもをすきになることはできないけれど、暗やみに揺れるちいさな蝋燭のあかりのように こころの奥に愛の熱を灯しつづけることはできる
消えない火を掲げる  愛は祈り

散りばめられた記号をたどる

わたしたちが共に暮らす部屋は この星のどこにもなく、この部屋はわたしの部屋で、ただそれだけのこと
幸せに慣れない  慣れることができる日なんてずっと来ない気がする
空は青い  上を見て歩く ひかりに溶けたい

ほしくず

きみのめに映る青と わたしのめにうつる青
似ているようで ぜんぜんちがうものなんだろ
遠くを見つめるきみの横顔が あまりにも透明で かなしくて
わたしはひとりで こんなところまで来てしまった

わたしたちは別々の星の住人で
それでも わたしたちは ここにいて ひとつの生きものになろうとした

わかるよ、といいたかった

きみの青に この指先がけっして触れられなくても
それでも、わかるよ、といいたかった

わからなくても、わかれなくても
夜の風にひやひやと揺れる まっすぐな髪を見つめながら
わかるよ、と きみを抱きしめたかった

1207

命の果てがこわい
愛するひとの呼吸が止まること、今のあたたかな暮らしがいつか終わること
ちっぽけなたましいがわたしといううつわにしがみついて定めに抗おうとする
それでもわたしたちには限りがある

死ぬことがずっとこわくなかった
はやく寿命が来ますように、はやく自分の星へ帰りたいとすらおもっていた
そのわたしが今、死にたくないとおもっている  愛するひとにずっと生きてほしいとおもっている
隣を歩くうつくしいひとの髪が夜の青い風にひやひやと揺れるたび永遠を願う、ずっとこうして手を繋いで笑っていたい、手を繋いでひとつの家に帰って、ごはんを食べ、抱きしめあって眠りたい
でもそのささやかなつよい祈りは、決して届くことがない

愛することを知り、愛されることを知ってしまった
愛は希望で、そして絶望なのだとおもう
生きることがこわい  死ぬことがこわい
切り傷から溢れでるひかりの洪水にのまれてくるしくて息ができない
だけれど、だからこそわたしはこの傷みをぜったいに忘れてはいけないのだとおもう
愛したこと、愛されたこと、この命が終わる瞬間まで、生きていてよかったとおもっていたい

きやきやのかけら

わたしの中で燃える星、溶けあい、まばたき、
次々とできあがっていく無数の透明な花束
灰色のせかいに散らばる宝石を拾いあつめて
ここまできた

はな唄が合唱になっても おぼえていてね
壊れそうなひかりの明滅たぐりよせて
祈りの呼吸を青の向こうに投げたこと

月の舟にのり 流れてゆく 夜明まえのあかり
わたしたちは かなしい やわらかなけもの

アクリル

透明なちいさなくじらになる夢を見る

愛を知るたび ひとりで生きるのがどんどん困難になっていく

おまもり

ひとからゆずってもらったコートを着て帰宅する
すきなひとたちのおさがりは 何十万円の服やバッグの100億倍の魔力がある
できることなら毎日全身おさがりをまとっていたい
明るい気持ちで明日をむかえ なんのかなしみもほつれもない心でアイスクリームを食べたい
あんしんして愛の魔力にくるまっていたい

フラン

仕事のあと激しい眠気のなか事務所で作業をし、時計が0時を知らせる
ふらふらと鞄をつかみ 上着をはおり 帰りに駅前のスーパーでお茶とパンナコッタを買う

はたらくのも、帰り道に泣きながら明日の自分を決めるのも、笑うのも、ごはんを3食ちゃんとたべるのも、すべてはすきなひとと"いつまでも幸せに暮らしましたとさ"をしたいからだ
このひとと共に生きていくことを決めて、このひとを守りたくて、幸せにしたくて、ふたりで幸せになりたくて、そのきもちがすべてのような気がする
わたしはこのひとと一緒に生きたい
彼と わたしと うさぎの三人で ずっとずっと幸せに暮らせる日を夢みて今日も眠る 明日も明後日も生きていく

スプリット

月の見えない夜空とか 指先にからむとがった空気とか そういう届かない祈りにひきさかれながら 背中から抱きすくめられるたび わたしは自分の星へ帰りたい
この星を旅立つまでに どれくらいの愛を知り どのくらいの愛をさしだせるのだろう
氷漬けの都会の夜を裸足で歩きながら わたしの中にすむ毛むくじゃらのぬいぐるみをさがした
つぎはぎだらけのぼろぼろの愛が ひやひやと月あかりを反射する
知らない星の 知らない愛の言葉が流れる

春眠

ポケットの氷砂糖が カラカラと泣く月夜
レモンドロップの風に 目をすます
わたしたち、いくつかのはなしをしたね
かみさまのこと、旅先でみた青い街のこと、
水晶でできた川のこと

見あげれば 春の花のかたちの空が
たよりない ガラスの舟に揺れる

ほどけそうな夜から こぼれてしまう前に
向こう岸から わたしの名を呼んで

青い街

わたしというなにもない部屋の床に散らばった無数の鮮やかなビーズをひろいあつめ 薄い真白なハンカチで ひと粒 ひと粒 ぬぐってゆく
いくらみがいてもビーズが宝石に変わることはない、だけれどつくりものにしか生めない儚いひかりがあるのだ、きっとたしかに
大人になれない子ども 子どもにもどれない大人
ろうそくの灯りの青いゆらめきを見つめるようなやわらかいさみしさを この星を離れるまで何度も何度も腕にきざんでいたい

赤い実、黄色い実

恋人から突然散歩のお誘いがあり いつもの駅で待ち合わせ、歩いて府中までゆく
恋人はいつもやさしく、にごりのない水晶のような愛をまっすぐに差し出してくれる
わたしは彼がとなりにいるだけでうれしくて、ついはなうたをうたったり 彼の顔を何度ものぞきこんだりしてしまう
このひとをとてもすきだとおもう

炊きたてのごはん 干したてのおふとん
いつだってあたたかなやわらかいこころで ひとやじぶんと向き合いたい
だれも憎むことなく ひかりに腕をのばしたい
ずっと ずっと うれしくて笑っていたい

セイロン

雨の吉祥寺、ワイン色のワンピースの裾が濡れてふくらはぎにへばりつく
灰色の街。灰色のひと。みんな生きていて、醜くて、かわいくて、灰色のひかりが全身を染めていく。
美しさも優しさもどこへ落としてきてしまったのだろう、そんなもの最初から持ち合わせてなかったような気もする

灰色に濡れたアスファルトのしめったにおい。

左耳にクラムボンが揺れている

星、獣、生まれた日

わたしを見つめる恋人の目があまりにもやさしくて、やわらかで、わたしはこの瞬間にふたりのあいだに存在する空気を、手触りを、そのまま薄いガラスの箱に大切にしまいたい

心の中にすんでいた氷がゆっくりとほどけてゆく
このひとがそばで生きてくれていれば わたしはどこへだってゆける

夢の向こうに

「すきなのにどうして家族になれないんだろう」
電話越しに母に泣いた

すきなのに家族になれないなんてそんなのぜったいにおかしくて 運命をただまっすぐに呪った
でも、たとえ家族になれなくても わたしは恋人をすきで、だいすきで、たいせつで、いちばん幸せになってほしくて、あたしはあたしのこの一粒も嘘の混じっていない感情を透明な宝石にして彼にプレゼントしたい

愛だけで何もかも乗り越えられたらいいのに
でもそんな夢みたいなことはない
それをあたしはちゃんと知っている

.

どんなにすきでも運命には逆らえない

夜明けの4カウント

水晶でできた川を想う

君はあたり前

汚れた気持ちから全く這い上がれないまま美容院に行き、髪を切り色を抜いてもらう
髪をきれいに整えてもらっても帰りの中央線の窓ガラスに映る自分はほんとうに醜くて涙すらでなかった
いつからこんならふうになってしまったんだろう
愛され方をすっかり忘れてしまった
誰も知れないまちへ行きたい
わたしのことを知るひとがいない海辺のまちで花を売って暮らしたい

1ミリほどの

ごまかして忘れたふりをしてもささいなきっかけで思い出してしまうかなしいことをどうにもできず、ごまかしてごまかして わたしはどこまで行けるのだろう
頑丈なこころでひとを愛したい

アイボリー

自分が至らないせいで今を変えられずにいる
結局自分をくるしめているのは自分でしかないのだろう
もし、や たとえば、よりも先に 地道に進みたい
泣いている場合じゃない
前を見る

きらきらひかる

うさぎを眺めながら部屋であたたかいカフェオレを飲む
何を信じていいかわからず 必死に記憶をたぐりよせるけど それさえも掴んだ先から霧のように冷えて消えてゆく
まあるい心がほしい
海が見たい

ナロウカーヴ

どうして大切なときに一緒にいるのがわたしじゃないのだろう
どうしようもないことはどうしようもないのに膝を抱えて夜明けを待つことしかできない
このせかいのどこにでもひかりは潜んでいるということを忘れてはだめ

僕らが引力に逆らいながら出会った頃

大雪の日も大雨の日もひとつの家にとじこめられていたいのにその願いが叶うことはないような気がしてくる。
泣きながら帰る。嵐の前の夜風が涼しい。

コミュニケーション

こんなにすきなのに どうして離ればなれで夜を越え 朝を迎えなければならないのだろう

嵐のあと

桃をもらい、左手に持ちながら夜を歩いた

ソルダム

仕事のあとに吉祥寺へ出てビーズと下着とプラムを買った
何を信じていいか、何に信じられるのか、なんにもわからない
ただ帰り道に線路沿いの坂の上から見下ろす街灯りはひたすらにまっすぐだった

ひかりを見ると胸がいっぱいになって涙があふれてしまう
あたしは街灯のひかりを目指しその熱で死んでしまう蛾とおなじなんだとおもう

部屋のドアの前で鍵をさぐる
恋人と買いものしたときのスーパーのレシートが出てくる
愛がわからない

72

かなしかったことを自分で消化できるようにならなければいけない
でもやっぱりかなしくて、どうしようもなくて、このまま少しずつずれがおおきくなって、気づいたら見えなくなってしまうのかな
ひとりになった部屋でしずかに目を閉じる
愛するひとが消えた部屋はただのからっぽの箱でしかなくて、いつも胸がえぐられるようにくるしいのに、その痛みとおなじくらい、ひとりでいることに安心する
薄っぺらいふとんを抱きしめる
4号室にしずかに雨が降る

snow in summer

6月が終わろうとしている。今日梅雨が明けたらしいことをSNSで知る。夏。あたしは夏のことがだいすきで、くるしいくらいに恋していて、そして、とてつもなく憎い。夏はたくさんのものが生まれ、生き、そして死んでいく。
かなしい夏の過去の記憶がとぎれとぎれに浮かんでは据えてゆらりと消える。あたしはあたしをくるしめるおもいでにぜんぶ死んでほしいとおもう。くるしくて醜い偽りの愛はぜんぶ死んで。

恋人はとてもやさしい。あたしにもったいないくらいやさしく、頭がよく、冷静で、美しいかたちをしている。あたしは彼の煙草をもつ繊細な指や、笑ったときにのぞく右側の八重歯や、細い三日月のような下睫毛にいつだってみとれてしまう。なんて美しいひとだろうとおもう。あたしは愛するひとの左側を歩きながら、澄んだ深い青色の宝石を見つめているようなきもちになる。だいすきで、だいすきで、想うだけで涙が出てしまう。かつてこれほどまであたしに大切に触れた男はおらず、またこれほどまであたしが誰かをすきになったことはなかった。あたしはこのひとを絶対に守りたい。絶対に守って、あたしはこのひとをしあわせにしたい。

半夏生。あたしがこの世に発生した日があと数日で来る。すきなひとのとなりでその日を迎えられることが心からうれしい。うれしいのに、どうしてこんなに胸がくるしいのだろう。生まれた日があるということは同じように死ぬ日もかならずやって来るのだ。あたしは死ぬ。彼も死ぬ。愛するひとを失うことが、あたしはこんなにもこわい。死なないでほしいとおもう。ずっとずっとながく生きて、真夜中に一緒にコーヒーを飲んだり、ごはんを食べたり、うたったり、手をつないで散歩したりしていたい。でもそれは決してかなわない。

命に限りがあってよかった。すきなひとが生きていてよかった。抱きしめるとあたたかく、やわらかで、ひたすらにやさしい。尊く美しい最高の生きもの。あたしはこの奇蹟みたいなたからものをずっと大切にしたい。

切傷

愛を知らないわたしが愛を知り、愛を知らなかった頃にはもう戻れず、この先ひとりで生きていかなければならなくても、それでも愛を知れてよかった、あのひとに愛を教えてもらえてよかった
わたしはこの世界のだれよりも幸福なじかんを過ごしたおんなだ 生きていく

勘違い

眠らないからだがほしい 大切なひとを大切にしたい 自分を愛したい
泣きたくないのに涙が終わらない
職場の作業台を泣きながら殴る
右手が痛い

約束

ひかりの落ちた部屋でちいさな紫の水晶になってガラスの小箱に守られながらひっそりと眠りたい
愛なんてずっと知れないけど それでも胸の奥に灯る青い炎を頼りにここまできた

グレゴリオ

水晶でできた街を想う

とばり

珈琲豆を買いにいった喫茶店でお茶をし、ながいこと読み進められずにいた小説を読了して顔をあげると向こう岸のせかいはすっかり群青いろにどろりとくるまれていた
だれにもきこえないほどのおおきさで だれにも伝わらないことばを唄うようにくちびるに留める
ショートケーキとダークチェリーと珈琲
まぶたを結んでも赤いひかりがにじむ
きっとずっとほんとうの絶望なんて知れない

ファントム

明け方、窓辺に置いた水栽培の球根のグラスを少しだけ傾け、また静かに戻す。
闇の中でゆるくたゆたう白い根は暗い海にひそむ深海魚のようだった。
ずっとむかし、自分につけたあたらしい名まえ。音もなくつぶやく。古い呪文。
愛でさえも太刀打ちできないかなしみなんて、最初から死んでほしかったし、愛してしまいたかった。
夜が明けたらわたしは透明な魚になる。

blue

さいごの魔法が解ける前に
ぼくら何回夜を越えられるだろう

こころのなかに灯る蝋燭の火を守る
生きたい

季節

今日はどんなきみにであえるか
今日はどんなぼくにであえるか
雨のにおい
夜を泳ぐ魚
窓辺に眠る黄色のカナリア

流れるように
うたうように
ちいさなしかくいガラスの部屋で
青の神さまが行進をする

薄荷

ことばを通して感情を標本にする

頭がどんどんおかしくなっていく。
訳もわからず涙がどばどば流れ、あしたせかいが終わるみたいなきもちからずっと抜け出せずにいる。

真夜中に地震があった。震度4の揺れで、震源地は千葉県北西部だった。
今まで震度4以上の地震を経験したこともあったし、それでも地震に対してそこまで特別な恐怖をいだいたことはなかった。いつも大丈夫だろうと考えていた。それなのに、昨夜の地震がとてつもなくこわかった。たった震度4の地震が。
こわくて、こわくて、どうしようもなく心細くて、愛おしいひとに連絡しようかと携帯電話を取ったけれど、指がうごかなかった。しばらくしてそのまま携帯電話をベッドにふせた。
まぶたをじっと落とし、愛おしいひとたちを思い出す。愛がこわかった。愛することも愛されることもとてつもなくこわい。地震とおなじくらいに。

どうしてこんなふうになってしまったんだろう。いつからこんなに弱くなってしまったんだろう。
あの頃、向こう見ずに愛を与え続けられた。手のひらから無限に溢れだす宝石みたいに、ひかりの束を渡し続けていられた。愛されなくても。愛おしいひとがわたしじゃない別の女のひとのいる場所に帰っていっても。

熱いココアをいれる。
ココアはいつだってわたしを頑丈に抱きとめてくれる。
白い煙のような湯気はくちびるに触れたつぎの瞬間には冷えてどこかへ消えてゆく。涙でにじむ熱く冷たい煙を見つめる。愛おしいひとに今すぐに会いにゆきたかった。

先の方へ

失いたくないなら 手を離してはだめ
正面からまっすぐに見つめる
わたしはちゃんとわかってる
だいじょうぶ
赤信号で深呼吸をする
涙が止まらない

オレンジジュース

近所の小川が陽のひかりにきらきらささやいていて よく一緒に歩いたガラスの入った夜の道路を思い出す
あいたいひとにあいたいとおもう
気持ちのほつれた先をひっぱるように何日かを過ごしている
想いがおおきくなるほど あたまがおかしくなっていく
強くなりたい

愛するひとがまぼろしだったらどうしようとこわくてこわくてどうしようもなくなる
生きていてほしい、いつかは死ぬけれど、わかっているけれど、死なないでほしい
生きていてほしい

no image

この場所があってほんとうによかったとおもう、ここでは真っ白なきもちを書ける
じぶんをもう少しだけすきになりたい
まっすぐにひとを愛したい

思春期前の天使

ひとを愛したとき、どうやって愛していたっけ、とおもう。
愛するひとをまっすぐに愛するとはどういうことだったろう。
かつて愛したひとがいた。届かない恋だった。一緒にいても、一緒にいればいるほど、わたしはひとりぼっちだった。ひとりでいるよりもずっとひとりだった。

愛するひとがいる。わたしは彼の隣を歩くたび、その美しさにせつなくて泣きたくなる。
愛おしいひとにかたちがあること。そして、そのかたちに触れられること。
澄んだ夏の宝石のような左目や、夕暮れの風になびく髪や、しなやかで繊細な指を見るたび、神さまみたいだとおもう。
彼からこぼれるかけらのひとつひとつをとてもすきだ。愛おしいひとを想って散る涙はひんやりとあまいことを、彼といることで知った。

彼が生きて、ここにいてくれることがうれしくて、うれしくて、彼の香りにだきしめられながらただただ泣いた。まぼろしではなく、生きている。愛するひとが。それだけでうれしくて、うれしくて、わたしはどうなってしまうんだろう。

恋はもう一生しないとおもっていた。誰のこともすきにならないと決めていた。でもすきになってしまった。
愛するひとの愛し方がずっとわからない。思い出せなくて、かつての記憶をたどっても、美しい月夜ばかりがただただ思い出された。
愛するひとをまっすぐに愛したい。この恋が終わったら、わたしはほんとうにもう恋はしない。

夕陽が笑う、君も笑う

だれかを想ってこぼれた涙はいつも冷たくてあまい
かなしい涙はあまい

すぐに消えちゃう君が好きで

あたしの中の神さまがどこにいるのかわからなくなってしまった

日なたの窓に憧れて

"まだ大丈夫かも"と"もう手遅れかもしれない"をずっといったり来たりしていて、何が正解なのかわからないまま数日が経ってしまって、ほんとうは会いたくてどうしようもないけどあたしにはそんなことをいう資格なんてないような気がする
ほんとうの"好き"もわからないくせに"好き"なんて、"会いたい"なんて、軽々しいこと あたしには言えない

柔らかな心を持った 初めて君と出逢った

欲しかったワンピースがZOZOTOWNで半額で買えたり元旦早々姉が横についてアンパンマンたいそうと勇気100%を延々とうたってくれたり初詣でお神酒がぶがぶ飲んだりしてきたのでぜったいによいいちねんにする 生きてるだけでせいいっぱいだけど、きょねんよりもきみやあの子のことを考えたい
ばかみたいに泣けてくる晴れそら
生きるしかあたしたちにはなくて、いつだって命がけみたいだけど、ひとのことを愛せるようになりたい
さよならだけが人生 それでもあたしは笑って生きなきゃいけない 笑いたい ことしもたくさん、たくさん