果たされなかった約束たちが
おやすみ の合図で 夜空に浮かんでゆく
この星での想い出は
この星にかえってゆく
ただそれだけ
スーパーカーの音楽と おいしいチョコレートと 本があって
それだけがこの夜においての 少ない真実のような気がしてくる
ひとの心はもろく 儚くて
どうしたって 見て この手で触れられるものだけを信じそうになるし
そういうものだけを信じられたなら
どれだけ楽になれるだろう
わたしはずっと かなしくてさみしいところで
うずくまりながら
助け出してくれる ほんとうのつよいうでを待ってる
ばかだなあ
ひとは生涯孤独だとおもう それなのにわたしはあなたにあなたはひとりではないよとつたえたくて 信じてほしくて 選ぶことばのひとつひとつに あなたがすきですという祈りをこめる、矛盾
恋がなんなのかもうわからないけれど わたしにはだいすきなひとがいる ただそれだけの事実
恋とか愛とかデートとかについて考えているとほんとうにもうぜんぶどうでもよくなってしまって、いずれ離れるであろうひとに傷ついたりくるしんだりする頑丈な精神がわたしにもうないなとおもいながらマフラーに顔を埋めて歩く古本屋からの帰りみち