好きだと言えずにごまかして笑う

無印良品の黒いリネンワンピースを買おうか迷い、買わずに店を出る
帰り道にすれ違ったしらないひとの香りから陽が沈んだあとの海辺が思い出されて泣きたくなった
最近またさよならポニーテールばかり聴いている

君は当たり前のように

考えれば考えるほど わたしは想われていないとしかおもえなくなる
愛するひとの言葉が信じられないほどかなしいことはない

勘違いなんだまるで

わたしが一年以上ひとりでくるしんで泣いていることは 彼が今の彼の暮らしを保つことに対して完全に負けていて、勝ち負けではないとわかっているけれどかなしくて、むなしくて、彼にとってわたしの存在はそのくらいの大きさなのだとどうしても考えてしまう
余計な不安につぶされないようにしたいのに 目を背けた現実は ずっとわたしを追ってくる、逃げてしまいたい、しあわせなことだけに目を向けていたい、自分をまもるために感情を鈍くしなければならない

甘すぎるナンバーは要らない

ひとりになった部屋で泣く
すきであればあるほど 何を信じたらいいかわからなくなる
わたしはこのまま 来るかわからない未来を待っていていいのだろうか
もっと軽やかに愛せればよかった
くるしい

今でも変わらない答えを求めているばかり

元気がないと 目を背けていたさまざまな不安やかなしみが 潮のひいた砂浜のように 明らかに照らされてしまうので できるかぎり元気でいたい
おいしくないカフェモカを飲む
どうしたら大人になれるのだろう

君のにおいも風のざわめきも横顔も忘れてしまう

どうしてこんなにかなしいんだろうと思いながら料理をしてその日いちにちのかなしみを清算して 清算してもしきれなくて また朝がきて 雪みたいに感情が積もってゆく
からだの中で雨に濡れた子犬がずっとこちらを見ている

五月の虹

かなしいときも うれしいときも 手を差し出せる距離にいるのが自分でありたくて、でもそれができない現実がくるしい
どうして一緒にいられないんだろう、一緒に生きていくことを、わたしの命を愛するひとに毎日差し出していくことを、ゆるしてほしくて、認めてほしくて
わたしは彼と結婚したい、明日も明後日も縷々と日々を結んでゆきたい、それはわがままな願いなのだろうか

今朝の夢の残り抱いて

一緒に出掛けたときの写真を見ていると そのときのことが鮮やかに思い出されてぼろぼろ泣いてしまう
まだ彼は生きてここにいるのに、それなのにどうしてこんなに胸が苦しくなってしまうのだろう
彼のことがすきだ、どこへもいかないでほしい、ずっとずっと隣で笑っていてほしい

明日君がいなきゃ困る

ひとりスピッツをくちずさむ
大切なひとを大切にしたい
明日はちゃんと笑いたい
泣いた瞼が熱い

.......

彼が笑ってくれるならなんだってしたい

......

恋人のことがすきで、すきで、気がおかしくなりそうなくらいだいすきで、それなのにちっとも大切にできないじぶんがくやしくて、情けなくて、涙は止まらなくて
想うだけで泣けてしまう 一緒に笑っていたい 一緒に生きていきたい