箱庭の夢

わたしの中にある思い出をしまっておく箱の大きさにはかぎりがあって 大切な過去も少しずつ順番にあふれてしまう
でも箱に入りきらずにこぼれ落ちてしまった記憶はみんな星に帰ってゆける気がする
雨が降って土にしみこんでゆくように きっと記憶のかけらたちは溶けてゆっくり時間をかけてこの星に吸収されてゆく

忘れることと失うことはちがう
こぼれた記憶はすべて地球の思い出になる
わたしは忘れることに対してもっともっと勇敢でありたい