あの頃

何度季節をくりかえしても 思い出すたびに胸の奥がじゅっと焼けるような痛みがともなうのは わたしにとってそのできごとがたいせつだったということを心が理解しているからなのだろう
だれかからもらった痛みは多いほうがいい 傷あとはいつかかならず大きなひかりに満ちる
わたしは傷だらけの両腕であふれるひかりを抱きしめたい