6等星

あなたはまるで夜空のすみにうまれた新しいひかりのようにみずみずときらめいて その名をそっと唱えるたび 青くてちいさな水晶が いびつなわたしのくちびるからぽろぽろとこぼれてゆく

うまれるずっと前からあなたを知っていたよ 星のおかあさん 月のおとうさん 手のひらのゆりかごの中でぷかぷか笑う神さま

わたしがわたしになるずっとずっとむかしから吹く風が頬に触れて
あなたに会うためにわたし ここへ来た