透明なかけら

雨の原宿は、セールで買いものしたショップ袋を両腕いっぱいに抱えたわかい女の子たちであふれていて、とびかう高い声やえがおはきらきらこぼれる光が見えそうなくらい明るくうつくしかった
灰色のせかいに咲く色とりどりの無数の傘を見つめながら表参道をゆっくりと歩いた
わたしは孤独で、そしてみんな孤独だということ
いつもすぐに忘れてしまいそうになる