真夜中の手紙

深夜2時まで開いている古いケーキ屋があって、その灯りを見たくてひとつ手前の駅で降りること
闇がここにあることの希望 ひかりがひかりの役割を果たすために与えられたいちめんの夜が欲しくてしかたなかった

暗い部屋で書きなぐったきたない手紙がせめて真夜中の海面に反射した月くらいの明るさできみの頬に届いてほしい