真っ白なせかいにわたしひとり 雪が降りたあとの道をゆくたびにいつもおかあさん、と小さく泣きながら呼ぶ
雪が降ると足がもつれて歩けないこと 愛も恋もわからないのに胸がさけそうなほどの痛みを伴うこと 生きるために必要なすべてを夜のぬるい紅茶で洗い流す