わからない君の言葉 包み紙から取り出している

散歩に出ると
もう紫陽花は散りかけていた
果たされない約束ばかり積もっていく
愛を忘れてしまいそうになる
大切なことを思い出したい
涙があふれてしまう

愛のしるし

ひとを待つじかん たいせつな本を読む

この本をひらくとき いつも
自分のなかにうずくまって泣いている
ちいさなわたしが見える

きもちはどんどん塞がっていく

深呼吸をして
窓をあける

わけもないのに輝く

降りだした雨に こころを澄ませる
この身体はただのうつわでしかなくて わたしというかたちに乗ってゆける場所には かぎりがあるけれど、
たましいは うたうようにどこまでもゆけること そう信じたいこと
それをいつも忘れそうになる
水の音に寄りそうたび 思い出さなきゃとおもう

悲しい話は消えないけど

3週連続で恋人の前で泣かなかった