光の束をつかむ日を想う
生きることを美しい 尊い とするなら、死ぬことや生きてないことは汚くて醜いのだろうか 都会の交差点の人混みのなか うまく歩けない わたしの上で静かに夏が死んでゆく
ちいさな青い星をあつめたような花束をもらった
辛口のジンジャーエールを飲んだら舌がひりひりした 点滅する青とピンクのネオンを見つめている いつだって泣きたいのに涙がでない ひかりの中に身投げしたい
5年ぶりくらいに煙草に火をつけて、ぜんぜんおいしくないけど燃えるひかりはすごくきれいだった
手で触れられる火があったならどんなにすてきだろう 真冬のコンクリートのような温度の火があったなら、かならず指輪にする そしていつも人指し指にはめて ちらちらと灯る火の中にとどめておきたい感情をとじこめて冷たい標本にして葬りたい