焼け野が原

あす急に帰省することになりとっさにチョコレートショップに入った
きっと父も母もろくに食事をとっていないだろうし、いちばん手っ取り早く心とからだ両方に栄養を送ってくれるのはチョコレートだとおもったから
あたしの考えはどこまでもかなしく、単純で幼稚だ

季節と季節の混ざりあう
ぬるく浮き足だったにおいがほんとうにきらいだ
Coccoばかり耳に流す
ひとはいつかかならず死ぬ

さよなら と

帰りたいのに 帰りたいのはこの場所ではなく
たとえば おおきな川が流れる街

わたしのことを誰も知るひとがいない 遠い遠い場所へ わたしを連れ去ってほしい
手をとって 後戻りができないくらい 遠くへ