霧雨の踊る春の原っぱでパーティーを
くだもの
命をやわらかに削られながら
引き換えに手にいれるひかり
わたしたちは
失うことで 生きて
いつだって差し出しながら
息をして
何かを手にするには
何かをなくさなきゃいけない
それが今
やっとわかった気がするよ
大停電
かつての恋人のうたを聴きながら
故郷へむかう電車に乗り込む
いま あたしには世界一のことばを話さないといけないときがきていて
つまらないラブソングなんか要らなくて
あの子のこころがどしゃ降りの夜には
ぜんぶを放り出して迎えにいかなきゃなんない
はやく
もう会えないひとに ありがとうをおもう
あの子は かつて過ぎ去ったひとぜんいんがくれた
最高で最大のプレゼントだ
春眠
おひなさまが おだいりさまの左側にいるのは
おだいりさまの 心臓をまもるためなんだって
心臓に 感情をいれる部屋があるなんて
誰が言ったんだろうね
守りたいというきもち
助けたいというきもち
だれから 何から 救いだしたいのか
わからないくせに
誰かをたいせつにおもうたび
ひとはみんな
戦士になるんだね
登録:
投稿 (Atom)