大停電

かつての恋人のうたを聴きながら
故郷へむかう電車に乗り込む

いま あたしには世界一のことばを話さないといけないときがきていて
つまらないラブソングなんか要らなくて
あの子のこころがどしゃ降りの夜には
ぜんぶを放り出して迎えにいかなきゃなんない
はやく

もう会えないひとに ありがとうをおもう
あの子は かつて過ぎ去ったひとぜんいんがくれた
最高で最大のプレゼントだ