自分の家へ帰っていく彼の後ろ姿が夜に溶けていくようすを眺めながら胸が張り裂けそうになっていることを誰も知ることはないし、きっと誰にも話すことはないとおもう 何回経験しても慣れることができない 取り返しのつかないくらいもうこのひとをすきになってしまっていて、ひとりでこんなところまで来てしまった すきで、すきで、胸がくるしくて息ができない ひとをすきになることがこわい 愛を知ることがこわい