夜の足音 シャツにしみたいちごの赤 部屋に散らばる無数のビーズ どんなものにもきみは住んでいたね まばたきの度にこぼれていく記憶にすこしだけ安心しながら夜道にひとつひとつ思い出を置いてった 盛大な夜のひかりの中 かみさまのフェルトにくるまれたわたしはただの雫するちっぽけな星だった かなしくてかわいいぴかぴかのひと粒の星だった