あなたはまるで夜空のすみにうまれた新しいひかりのようにみずみずときらめいて その名をそっと唱えるたび 青くてちいさな水晶が いびつなわたしのくちびるからぽろぽろとこぼれてゆく
うまれるずっと前からあなたを知っていたよ 星のおかあさん 月のおとうさん 手のひらのゆりかごの中でぷかぷか笑う神さま
わたしがわたしになるずっとずっとむかしから吹く風が頬に触れて あなたに会うためにわたし ここへ来た