いちにちの終わり 夜の水槽に落ちた月灯りのした 満月とチーズケーキをナイフで切り分けるように ひと切れの夜をそれぞれのお皿にのせ 向かい合い手をあわせる
ひかりで満たしたぴかぴかのうつわをあすの自分へたくすこと 生きることはたましいへ終わらない贈りものをすることだとおもう
わたしのからだのなかで満月の切れはしが燃えている