えがおとか、言葉とか、やわらかな手のひらとか ひとから分けてもらったそういう栄養はわたしのこころとからだにしっかりとすみついて、根をはり、ゆっくり時間をかけてわたしの一部になる わたしの中にあの子やきみがいて、きみの中にもわたしやあの子がいる ほっぺたに触れる夜風はいつかあのひとの髪を揺らした風なのだ わたしはもっともっと遠くまでゆけるとおもう