自分の家へ帰っていく彼の後ろ姿が夜に溶けていくようすを眺めながら胸が張り裂けそうになっていることを誰も知ることはないし、きっと誰にも話すことはないとおもう 何回経験しても慣れることができない 取り返しのつかないくらいもうこのひとをすきになってしまっていて、ひとりでこんなところまで来てしまった すきで、すきで、胸がくるしくて息ができない ひとをすきになることがこわい 愛を知ることがこわい
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すきなひとを幸せにするのがわたしの使命だし、それが彼に対する最高の恩返しだとおもう
彼がげんきでいられるようにするために生きたい
すきなひとがげんきでいてくれることがわたしのいちばんの幸せ それ以外何もいらない
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夜中三度起き、薬を飲み、眠り、起き、洗濯機をまわし、眠り、起きる
いま確実に人生でいちばん幸せな時期で、こんなにも幸せだったことなんかなくて、だからこれでいいのだとおもう
これ以上の幸せを望むなんてしてはいけない 今がすべて
ひとを愛するとか 憎むとか そういうねじれた灰色の感情をすべて切り落として 何にも不安のない澄んだ心でおいしいごはんをにこにこ食べたい
じぶんの中に神さまをさがす
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この暮らしがずっと続くとしたらほんとうに気が違って心が壊れてしまう あとちょっと、あとちょっとと泣きながら言い聞かせて見えない真っ暗やみの中にひかりの点をさがそうとするけど、たとえばもしそれでも助からなかったとしたらわたしはほんとうに壊れてしまう気がする
すきなひとと幸せになりたいと願う でもこれ以上の幸せを望んでどうするのだろう
幸せはじぶんでつくる ひとのちからではなくわたしは自力で幸せになる
いつかきっとちゃんと笑える ぜんぶ大丈夫
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いつかぜんぶ大丈夫になるって信じて、でもほんとうにそんな未来は訪れるのだろうかと不安になる でも信じるしかなくて、信じるしか他に手段はなくて、わたしは大丈夫だよと神さまに愛されたかった
ほんとうにわたしたちのことがぜんぶ大丈夫になる日なんて来るのだろうか ひかりの中で死にたい 今ある最大限の幸せの中で死んでしまいたい
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わたしが泣いたところでどうにもならない状況はどうしたってどうにもならなくて、彼がわたしじゃない別のひとの家へ帰ることも、そのひとが彼の作ったごはんを食べることも、うらやましくてかなしくてどうしようもなくて、しかたないことだと頭ではわかっているけどやっぱりかなしくて、泣いてはいけないとおもいつつ涙は止まらなくて
わたしはわたしのできることを無心でやる それしかない
わかっているけど、わかっているのに、別れ際いつも心が粉々になってしまいそうだ
軽やかにひとをすきになりたい わかっているのに、どうしてできないのだろう
名前を訊けば君は"かなしみ"って答える
こんなにも愛されているのにどうして片想いしているみたいに胸が痛むのだろう
ひとりでいる方がずっとずっと楽なのに もう決してひとりに戻ることはできない
それでいて一生幸せに慣れるなんてできないような気がする
ひとりになった暗闇の部屋で無償の愛について考える
愛するひとをたいせつにしたい