ほしくず

きみのめに映る青と わたしのめにうつる青
似ているようで ぜんぜんちがうものなんだろ
遠くを見つめるきみの横顔が あまりにも透明で かなしくて
わたしはひとりで こんなところまで来てしまった

わたしたちは別々の星の住人で
それでも わたしたちは ここにいて ひとつの生きものになろうとした

わかるよ、といいたかった

きみの青に この指先がけっして触れられなくても
それでも、わかるよ、といいたかった

わからなくても、わかれなくても
夜の風にひやひやと揺れる まっすぐな髪を見つめながら
わかるよ、と きみを抱きしめたかった