冬のくだもの

ほんとうのなまえなんてひとつなんだからわたしは何もこわがることなんかなくて、月がきれいとか あの子がわらってくれるのがうれしいとか それだけでいいじゃないか
かじかんだ指先の温度でゆっくりと溶けるチョコレート わたしのなまえを呼んで