ひとびとが寝静まった真夜中の道を照らす街灯は だれのためのものなのかな 午前3時 はだしのまま出たマンションの屋上から街中に散らばったちいさな白いひかりを見つめた あるべき感情とあってはならない感情のすきまに腰をおろしてスカートの裾のしわばかりを気にしていた かたく結んだはずの糸がほどけてしまうとき いつも雨のはじまりのにおいがする