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最近すぐかなしくなったりいらいらしたりして、今まで生きたなかで増殖していった自分の毒にじりじりと絞め殺されていっているような気がする
効いているんだかいないんだかわからない薬は気休めにしかならなくて、対して効きもしないのにこんなものに頼らないと生きていけない自分がくやしくて、ただひたすらになさけなくかなしかった

日曜日の上り電車はすいていて、3人がけの座席のすみにすわったとたんぱたぱたと涙がこぼれた
誰も知らないところに行きたかったけど、東京はけっしてひとをひとりぼっちにはさせてくれない街だということを今まですっかり忘れていた
夏の終わり 生き残りの蝉たちが最後の歓声をあげる
笑い方を思い出せない