13月のパレード

キャラメルオレをマグで飲みながら、そっとペンを置いて静かに流れる音楽をなぞってみる
生きるなんてほんとうはそんなに重要じゃなくて、ただあたしのする何かを通してあたしのすきなだれかのやわらかい部分に触れたい
儚くてやわらかいさみしさがすき それは決まっていつも溶けそうに淡いピンク色

chill

ちいさなたいせつなことをひとつ 終わらせてきて、アパートの前で星を見あげてる
終わったことは過去でしかないし 戻りたくてもそれはぜったいに叶わない
あたしは今目の前にいるひとたちの声とか 笑顔とか 何かを愛おしくおもうきもちとか そういうものを握りしめたい
大丈夫 せかいは美しい

醒めない

ぜんぶぜんぶ夢だったんじゃないかって、そんな気がするんだ
どこで間違ったかなんていくら考えてもあの頃に戻ることはできなくて、今と明日のことをおもわなきゃいけない

明日あいたいひとについて考えてる
今あいたいひとと 明日あいたいひとがちがうなんて、ほんとうに自分勝手だけど、あたしには今あいにいきたいひとがいて、そのひとにはどうしたってもうあえないんだ

かわいい毛糸のカーディガンを買って、これからの季節がたのしみだよ
未来に楽しみなことを増やすことで、ちゃんと健やかに笑いたい
つぎの嵐が去ったら、季節がまためくられんだなあ

砂のように

あのひとと最後に会ったカフェが先月いっぱいで閉店してしまった
こうしてひとつひとつ記憶があやふやになって一緒にいた時間もきっとすぐにぜんぶ幻みたいになってしまうのだとおもう
思い出のものはぜんぶ海にすててしまった

浅い眠り

愛されることに慣れてしまいたいな

¨

最近すぐかなしくなったりいらいらしたりして、今まで生きたなかで増殖していった自分の毒にじりじりと絞め殺されていっているような気がする
効いているんだかいないんだかわからない薬は気休めにしかならなくて、対して効きもしないのにこんなものに頼らないと生きていけない自分がくやしくて、ただひたすらになさけなくかなしかった

日曜日の上り電車はすいていて、3人がけの座席のすみにすわったとたんぱたぱたと涙がこぼれた
誰も知らないところに行きたかったけど、東京はけっしてひとをひとりぼっちにはさせてくれない街だということを今まですっかり忘れていた
夏の終わり 生き残りの蝉たちが最後の歓声をあげる
笑い方を思い出せない

暗転の先

この世におけるすべての事象は壊れて落ちる瞬間がいちばんきれいだよねってゆったら、きみは残酷だなあって笑いながら目の前のケーキを乱暴に突き刺した
ぼくたちは完全に壊れ果てることなんてできなくて、今夜もかなしみに星座のひかりを灯しはじめる
手をつないだままかなしい星で生まれ 手をつないだままかなしい星でしんでゆきたかった
(ソーダ水 はじける)