大切なものができるたび心臓にまたひとつ重石がつき 旅の終わりから少しずつ確実に遠ざかっている 生きることが正しいことで 生きることをやめることが間違っているなんて ほんとうにそうなのだろうか 感情が死んでも それをいれるうつわは呼吸をくりかえす わたしにとっての生命維持装置のようなひとびと 心が重すぎてわたしはこの星から旅立てない わたしはわたしを救うために もう誰も愛したくない