わたしを見つめる恋人の目があまりにもやさしくて、やわらかで、わたしはこの瞬間にふたりのあいだに存在する空気を、手触りを、そのまま薄いガラスの箱に大切にしまいたい
心の中にすんでいた氷がゆっくりとほどけてゆく このひとがそばで生きてくれていれば わたしはどこへだってゆける