星、獣、生まれた日

わたしを見つめる恋人の目があまりにもやさしくて、やわらかで、わたしはこの瞬間にふたりのあいだに存在する空気を、手触りを、そのまま薄いガラスの箱に大切にしまいたい

心の中にすんでいた氷がゆっくりとほどけてゆく
このひとがそばで生きてくれていれば わたしはどこへだってゆける